4月5日(水)の入学式にて、吹奏楽部が国歌、校歌並びに入退場の際の演奏を担当させて頂きました。
また、同式記念会食の会場におきましてフルート及びサキソフォンによるアンサンブル演奏を披露させて頂きました。
この場をお借りして、新入生の皆様へ、本校へのご入学を心よりお祝い申し上げます。
皆様それぞれの本校への思い入れがあり入学されたのだと思います。
中には、第一志望校を突破する事が出来ず、悔しい気持ちを抱きながら本校へ入学された方もいらっしゃるのだと思います。
しかし、「後悔先に立たず」ともある様に、幸福な或いは不幸な自らの過去を振り返りながら前へ進む事は出来ません。
皆様には、大学受験という難壁がまだ残っているのです。
各大手業者への就職率から見ても、実際に数年後にご自身へ大きな変化をもたらすものは大学です。
格差社会が強まりつつある日本は、国際関係をより強めると同時に、そうした形を取らざるを得なくなっています。
では、本校では何を学べば良いのでしょうか。
麗澤高等学校は、進学校としてのみでなく、創始者である廣池千九郎博士の考案された道徳科学、モラロジーを根底においた学校としても有名です。
「道徳なんて何の腹の足しにもならない。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、道徳教育の有用性は、昨年度千葉県内の高校へ道徳教育の必修化がなされた事からも伺えます。
更に掘り下げると、「麗澤の出身だ」という理由から大手会社へ起用されたケースもあるといいます。
モラルの低下が著しいと嘆かれている現代において道徳というものは、社会において勉学にも勝るカードになりつつあるのではないかと思います。
皆様はどうか、ご自分の入学された高校へ自信をもって、残り三年間を有意義に過ごして頂きたく思います。
最後になりましたが、保護者の皆様、ご子息の本校への御入学、誠におめでとうございます。
先程も申し上げました通り、麗澤高等学校は勉学のみでなく、強い精神と忍耐力、そして寛容な心を養うことの出来る、数少ない学校であるのだと思っております。
それは今現在や数年のみでなく、生涯にかけての宝物になるであろう事はいうまでもございません。
「途中困難最後必勝」これは、我が部の掲げる道徳格言の一つであり、何事にも全力で達成する為には困難が待ち構え、そしてそれを乗り越えた時に真の夢の実現がなされる事をあらわしたものです。
御子息もどうかこの格言の様に、最後には勝利を掴み取る人生の勝利者となって頂きたく思います。
桜の花は散り、春の終わりを感じさせます。
これから三年間の皆様の御活躍と御発展をお祈りしまして、稚拙な文面より大変恐縮ではございますが、祝辞の言葉とさせて頂きます。